グリーンターラ、ご存じですか?
チベット仏教に伝わる女神。
観音様が、自分の手では救いきれない人々をみて悲しみ、
流した涙から生まれた菩薩様と言われます。
右足を出して座った姿で親しまれるグリーンターラは
観音様が救いきれない民のもとへ、すぐに馳せ参じられるよう
その足を出している、と言われます。
実はこの曼陀羅、
昔習っていたヨガの先生から与えられたもの。
その教室では、中級に上がることができた者に
テーマとして、それぞれ違う神を描いた曼陀羅が渡されます。
わたしに与えられたのは
このグリーンターラでした。
「あなたの中にはグリーンターラがいる。それを探しに行け。」
といわれました。
当時、まだ自分を守ってばかりの私にとっては
とても遠い存在だったグリーンターラ。
★
最近、お食事をご一緒したご夫妻。
ご結婚されて一年ほどでしょうか。
奥様も、手に職をもたれて、バリバリと働いてこられた方。
そして、お年は私と同じく30代後半の方。
いろいろとお話している中で
働き方、についての話になり。
もともと、人生設計に「結婚」とか「出産」という計画はなかったのだけれど
ご主人と出会って暮らしをともにしてゆくなかで
自然と「子どもがほしい」と思い始めた、と。
そうすると、働き方も、今のまま、男社会で競り合っていくのは厳しいなぁ、と
感じ始めた、と言っていました。
本当に、そうだと思うのだけど
それは、私が、そのまんま感じてきたことで
自分自身が妊娠、出産となったとき
真先に、働き方を変えたのでした。
そうしないと、身体的に、妊娠、出産を
健全に迎え入れ、共存することが難しい、と思ったから。
そう感じたから起業して、個人事業主となって
人にビジネスをサポートしてもらったり
働くリズムも自分で選べるようにしました。
きっと、時代はこうして変わってゆく。
女性は、自分の胎(ハラ)の声をきいて
リズムを感じて、もっとノビノビと、自然なあり方で、暮らしてゆくべきだと思うのです。
着物というのは、締め付けない。
ありのままの自分の体に、一枚一枚、布を纏わせてゆく衣。
体の声を聞きながら纏わせる。
そんなひとときが、暮らしの一コマにあってもよいのでは、なんて思いながらこのお仕事をしています。
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