February 21 2020
昨日に引き続き
(→◇なぜいま、木綿の着物なのか?◇)
今日は、そもそもなぜ、
カジュアルラインの着物を取り扱おうと思ったのか、について。
生まれたときから、呉服屋。
絹の反物に囲まれて育ちました。
そう、そもそもべにや呉服店の五代目です。
生まれた頃は、まだ絹の着物はよく売れて
展示会といえばお祭りのようだった。
展示会場には何組もお客様がいて
それぞれを、問屋からきたスタッフや、お手伝いのおばさんたちが着付けして、接客をしていた。
嫁入り道具がまだ盛んで
店の前を嫁入り道具を積んだトラックが走るとなると
みんなで出て行って見物したっけ。
時代は移り、祖父が亡くなったころから
呉服の売り上げは低迷。
嫁入り道具も減っていった。
経済がどんどん悪化していった。
とはいえ、まだ趣味の着物として
絹の着物が売れた時代が、わたしの10代から20代はじめ。
1990〜2000年代である。
このとき、母は着付け教室をはじめ、
また、通販サイトをいち早くスタート。
メルマガもスタート。
東京にも、よく講座を受けに飛行機で通っていた。
夜中まで、毎日パソコンで仕事していた。
わたしはそのころ高校生。
幼ながらに、「どうにかせねばならない」
そんな焦りをいつも感じていた。